二度目の一目惚れ
きっかけは、少クラで画面の奥の端の方で笑顔を振りまいて踊っていた姿を視界の隅になんとなく捉えてしまったあの瞬間だったと思う。
それは2013年のこと。
気になり始めてからすぐに取った行動は、関西Jr.が出演している「まいど!ジャ〜ニ〜」という番組を録画予約したことだった。
2014年1月
初めてまいど!ジャ〜ニ〜を録画して観ました。
なにこのかっこいい人!!!
これが平野紫耀くんに堕ちたきっかけ。
すっごい単純。
私が関西Jr.に初めて興味を持った頃は、ばどや濱ちゃんや7WESTが関西Jr.のトップに立っていたので、正直なにきんのことは直近の少クラin大阪を見たくらいで全然知らない状態でした。
まいジャニを観て、驚いたことはたくさんある。
6人はほぼ自分たちの力だけで番組を進行してた。ゲストは、お笑い芸人から元宝塚の人までジャンルを問わず、自分たちより年齢も芸歴も長い人たちを相手にして話さなくてはならなかった。東京のJr.だったら、自分のことを話すだけでも精一杯なのに(というか自分のことすらまともにオチをつけて話せない人も多い)(東京Jr.の悪口じゃないよ!)、6人はそれをやってのけてた。初々しさはあるものの、ちゃんと番組として成立させていたのはすごいの一言。
番組が始まった経緯を私は知らないけど、なにきんが貴重な経験をしているということに間違いなかった。
そして、まいジャニでは番組後半にショータイムがある。
番組見るまで知らなかったよ。誰かもっと早く教えてよ!という気持ちでいっぱいでした(笑)(少クラですら月2回なのに…)
そのショータイムで平野くんの素晴らしさに気づいてしまいました。
正味3分。
顔が好きなのはさることながら、安定した歌、ちょっとハスキーな声、顔に似つかわしくないガタイの良さと広い肩幅、力強いダンスと重めなリズムの取り方、アクロバットできるところ、繊細な指先、表情の作り方…
あまりに全てがヒットしすぎて、テレビの前から動けなかった。
一目惚れってあまりに一瞬の出来事で、この瞬間を言語化するのに私は3年もかかりました(笑)
2014年4月
関西から約10年ぶりとなるジャニーズWESTがCDデビューを飾りました。
長らく関西Jr.のトップを走ってきた彼らの門出を誰もが祝福しました。
そして、いよいよ本格的な世代交代。
次は6人がトップに立って、新しい関西Jr.の歴史を築いていく。
誰もがそう確信していました。
私もそう信じてたうちの1人。
が、現実はそんな思い通りにはいかず、
6人はそれぞれの場所で踏ん張っていくことになりました。
平野くんは、廉くんと共に活動の拠点を東京に移し、Mr.KINGという名を貰い、全Jr.の第一線で活躍するようになりました。少クラに毎週出演するのが当たり前になりました。オープニングでもエンディングでも、大量のJr.のセンターを務めるのはいつもMr.KINGでした。舞台にもたくさん出演しました。Princeと共にオリジナル曲も貰って、Mステにも出演しました。ドラマの主演もやりました。ドル誌の表紙も飾りました。舞台の座長も経験しました。CMにも出ました。映画の主演も務めます。平野くんは、やったことがない仕事はないんじゃないかと思うくらい、あらゆる分野で経験を積みました。
私はしばらくの間平野くんから距離を置いてましたが、どんなに私が興味がなかろうと、少クラを観ると否応なしに平野くんのパフォーマンスは視界に入ってきたし、トークコーナーにはしょっちゅう呼ばれていて、Twitterを見ているとたとえ平野くんのファンをフォローしていなくても平野くんの何らかの情報は目に飛び込んできたし、
「Jr.担をやっている限り目をつぶっていても平野くんの情報から逃れることはできないのではないか」
と思ってしまうくらい、彼のJr.内での地位は確固たるものになりました。
だから、この3年間は、応援するわけでも、寄り添うわけでもなく、とても遠くの席から、ただその活躍を傍観してた。
その感覚が1番近いんじゃないかな。
この3年間の中で平野くんに対して1番湧き上がった感情といえば、
とある回の少クラで、Jr.曲の代名詞とも言えるCan do! Can go!を全Jr.のセンターで踊る平野くんを見たとき、
初めは関西の新星として登場した彼が気づけばJr.の頂点に立ってるだなんて、随分遠くに行ってしまったなあ
そんな風に思ったことだけは今でもはっきり覚えています。
事態が動いたのは2017年4月。
いつもと同じような感覚で、なんとなく少クラを再生して、平野くんの踊っている姿を視界に捉えたとき。
ん?
と引っかかった。
何に引っかかったのかわからなかったけど、
いつもなら、
あーハイハイ、今日も元気そうだね
で終わるところが、
妙に引っかかった。
そのままMr.Kingの一曲を観終わって、
あれ?平野くんってこんなにかっこよかったっけ?
って思いました。
小学生の作文のような語彙力の無さ。
よく考えたら、こんな真剣に3分間見つめるなんて、もう何年もやってなかったかも。
久しぶりにまじまじと観察すると、なんでこの人に対する興味をずっと失っていたんだろうって思うくらい良い男でした。立派なアイドルでした。
どこに引っかかったのか。
なぜこのタイミングだったのか。
今でも理由がわからないけど、この理屈じゃ説明できない感じは、
パッと目にとまったあの瞬間、平野くんに初めて堕ちた感覚とほとんど同じだった。
同じ人に二度も同じ感覚を持って堕ちるなんてこと、あるんだなあってすごく驚いたけど、
これは二度目の一目惚れなんだ。
そう思うことにした。
ただの偶然か、それとも必然か、
時を同じくして、久しぶりに関西Jr.のコーナーができた。トークと一曲披露するというこの構成は、2013年4月〜2014年3月に放送されていた関西Jr.のコーナー(関ジュニ通信)を彷彿とさせました。
そして、
コーナー1発目の記念すべき最初の曲披露は、
2nd Movement。
イントロが流れ、曲名が表示されると同時に、私は泣いてた。
そもそもキンキさんの曲だし、
私が知らないだけでそれまで別の人がカバーしたことあったかもしれないけど、
私が初めてこの曲を知ったのは、かつてKinKanが歌ったときだから。
私が1番最後に見た2nd Movementもやはり、KinKanが歌ってたときだから。
3年前までKinKanが、まるで自分たちの十八番のように何回も何回も歌ってて、当時1回も現場に入ったことのなかった私がどハマりするくらい、少クラの関西Jr.コーナーでも、少クラin大阪でも、まいジャニのショータイムでも、何回も何回も歌ってて。あまりに3人のパフォーマンスが良すぎるもんだから、私は何回も何回もリピートして観て…。
なにきんがなくなってからは見ると辛くなるから見ないように蓋をしてたのに、
もう何年もその映像を見ていないのに、
いとも簡単に当時の3人の姿が脳裏に浮かび上がってきて。
歌い、踊る3人の姿が走馬灯のように駆け巡って。
ふと我に帰ったとき、もうその姿をこの目で見ることができないんだと気づいてしまった。
あの頃、同じ歌を飽きずに死ぬほど観てたのに。
受験が終わって大学生になったら、バイトしてお金貯めて、大阪の番協やコンサートに行くと決めていたのに。
いつか会えると信じてたのに。
それがもう二度と叶わない現実はあまりにも虚しかった。
…そうか。
私が不完全燃焼でヤケクソになっていたのはそれが原因か。
テレビの中で輝いていた6人を追いかけて、いつか会えると夢見ていたから、もう二度と6人で揃う場面をこの目で直接見ることができないという事実を受け入れられなかったのか。
ならば、思い出は胸の内にしまっておこうと決めた。
当時、既に彼らと直接会ったことのある人がなにきんに蹴りをつけられないのと、私がなにきんのことを諦めきれないのは訳が違う。
私は直接会いに行ったことがないのだから、どれだけ思いを巡らせても、解決しようがない。
だったら、
私がずっと会いたいと願っていた6人は、思い出として別の箱を用意してそこに保管すればいい。
それで、同じ人に二度目の一目惚れをして、また一から好きになろう。
そう決めた。
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と、ここまで書いたのは実は2017年4月11日なんです!!そこからたまーに開いて加筆修正して閉じるを繰り返して、気づけば2018年になってました。
この記事をさっさと削除してしまおうか、と考えていた矢先に、2018年1月17日、King&Princeのデビューが決まりました。
せっかくだったら、デビュー日にお祝いしようと決めて、この日まで温めてきました。
実際には自分の気持ちの整理ブログみたいになってしまい、あまり明るい記事になりませんでしたが、この日を迎えられたことは奇跡だと思っています。
私は、4年前に初めて平野くんを見たとき、
この人は絶対にデビューさせなきゃいけない人だ!!!
と思いました。
自分が好きだからとか、自分の好きな人にデビューという確約をさせてあげたいとか、そんな思いではなく、
この人は将来確実にジャニーズの歴史に名を残す人だと思ったんです。
これは今でも割と本気で思っています。
初めて顔を見た瞬間から、
こんな逸材、逃したらあと何年後に出てくるかわからないぞ、だから周りの大人は頼むから潰さないように大事に守ってあげて!
ド天然で天真爛漫に見えるけど、たまに影が見えるところが心配になるから、平野くんの周りにはフォローしたり守ったりしてくれる人がいてくれるといいなあ!
将来どんな人になるかわからないけど、若すぎるデビューは怖いから大事に育ててから芸能界に放り投げてほしいな!
でも育てすぎて収まりきらなくなって事務所から出てってしまわないようにしてくれよ!
と山ほど思うことがありました。
それだけ私は平野くんという未知数の人間に期待を寄せていました。
結果、平野くんには良い意味で期待を裏切られ続けています。
最近の活動を見ていると、
ああ、やっぱりこの人はデビューするべくして生まれた人だ、
デビューできて本当によかったな、
と思う毎日です。
映画館のスクリーンで赤髪を見たときは、泣くシーンじゃないのに泣けてきました。
CMを見るたびに、このCMを1人でも多くの日本国民が見てくれないかなあと思いました。
初めてシンデレラガールを生放送で披露した日、なんてキラキラしているんだと目を奪われました。
毎週のドラマはとても楽しみにしていて、たまに時計を見て火曜10時のドラマに出演しているんだという事実を確認し、じっくり幸せを噛み締めています。
これから、ようやく世の中の一般人があなたのことを知り始めていくでしょう。
きっと楽しいことだけではないはず。
でも、あなたには今まで無知・無関心だった人たちを動かせる力を持ってる。
どうか、今まで通りのあなたの姿のままでいてください。
デビュー、本当におめでとう。
(おわり)